我輩は犬である
名前は「クッキー」
立派な成犬に見えますが
クッキーが我が家に来たのはほんの半年前。
こんなにちっちゃかったクッキー(クーちゃん)は
あっという間に体格が成犬に。犬種はレモンビーグル。
ビーグル犬の中でも毛色がレモンイエローなのでこの名前なんだとか。
最近はどんどん毛色が濃くなり全然レモンイエローではなくなり
まるで焼き色が着いたクッキーのよう。(そのまんま名前の通り)
なので我が家ではレモンビーグル犬ではなくクッキー犬と呼ぶことに。
今回はクッキー犬「クーちゃん」を含めたお話
彼(オスです)は日中お庭で番犬。夜は家の中。
ビーグル犬は猟犬なのでその本能は凄まじく
何かを見つけると凄いスピードで獲物を捕獲。
(さすがに住宅街、今のところ獲物はいないので獲物代わりにボールですが…)
飼い主には忠実で賢い犬種だと思います。(と、勝手に思っております)
我が家でビーグル犬を飼うのはクーちゃんで2匹目。
先代のビーグル犬「ビスケット」は昨年末に16年の長寿で天国へ、
しばらくの間老犬を相手にしていたので、
若い犬の有り余る体力には圧倒されっぱなし。
元気なのは良いことなのですが、実は最近問題が…
いわゆる「無駄吠え」に悩まされる日々。
しかもそれは決まって深夜。
昼間は2回お散歩に行きお庭でも遊んでいるのに、
みんなが寝静まった頃「ワンワンワン」と泣き続ける。
近くに寄ると泣き止む。離れると鳴く。そんな繰り返し。
「ご近所に迷惑でしょ」と語りかけるもそんな言葉は通じません。
普段穏やかな家族もさすがにイライラが募ります。
言葉が理解できたら
この状況は赤ちゃんの夜泣きにも似ている。
理由もわからず泣き続ける我が子に手の施しようがない状況と同じ。
こう毎日だと夜泣きに付き合う側は睡眠不足になり体力も消耗してしまいます。
伝えたいことが解れば直ぐに対処出来るのに、なかなかそうもいかない。
こちらのイライラが伝わると相手の泣き方も更にエスカレート。
クーちゃんもそんな夜が続いています。
でも、昨日ちょっとした変化がありました。
相変わらず深夜に吠えるクーちゃん。(う〜ん、ブレない)
噂によると、あまり構い過ぎると余計に吠えるようになると聞き
吠えても無視、吠え続けても無視、激しく吠えようとも…
と言いたいところですが
さすがに無視は出来ずクーちゃんの元へ。
近寄るとなぜかちょっと怒り気味の態度。(なんで?)
犬語が喋れる訳ではないのだけど
念のためちょっと聞いてみた「なんなの?」と。
すると…急に甘えた表情でお腹を見せて引っくり返る。
「ここ、ここ!」と言わんばかりに足をヒクヒク。
しょうがないな〜としばらくマッサージ。
なんとそのまま気持ち良さそうに眠りにつきました。(えっ、それ!?)
立派に成長した犬に見えても気持ちはまだまだ子供。
どうやら人肌が恋しかったようです。
言葉が解ればもっと早くこうしたのに、
吠え続けていたらみんな余計にイライラしてしまう。
できれば避けたいイライラ・怒りの感情
誰だってイライラや怒りの感情は持ちたくないもの。
その不快な感情は殆どの場合に相手から貰ってしまうもの。
自分は穏やかに過ごしたいと思っても
相手がぶつけてくる態度により、こちらの感情も揺さぶられてしまう。
イライラ・怒り=悪?
実は「怒り」は決して悪いものではなく
人間にとってとても大事な感情の一つ。
時に自分自身を守るため、周りの大事な人を守るため、生きるためには必要であり、
現状を変える時の「改革」という意味でも怒りは決して悪いことではない。
ただ、使い方を間違えると周りを傷付けるだけでなく
その怒りは自分へ跳ね返り、自分自身をも傷つけることになる。
怒りの手放し方
喜び・怒り・悲しみ・楽しみ
「喜怒哀楽」4つの情のことを示す四字熟語があるように
どれも私たちには必要な感情。
なかでも怒りや悲しみは心の奥に仕舞い込みたくなりますが
仕舞い込んでもまたいつかその感情は湧き出てくる。
私が日々個人セラピーをする中でも
クライアントさんは過去の怒り、悲しみがトラウマになり
今の自分を苦しめている事が少なくありません。
怒りは無理に押さえ込むのではなく
「怒り」という感情の存在を認めること。
怒りを認め、過去の感情を相手と共に許せた時・認めた時に
涙と共にトラウマから解放されるケースが殆どです。
怒りを消化する
私自身、物心ついた頃から怒るという感情は余りなく
怒ったりイライラしそうな環境にいたとしても
割とうまく消化出来ている自分がいます。
例えば誰かの怒りの感情に巻き込まれたとしても
周りには自分の気持ちを受け止め、理解してくれる家族や友達がいて
いわゆる「愚痴」を吐こうと思えばいつでも聞いてくれる。
「大変だったね」とイライラモードの自分を受け入れ、認めてくれ
いつの間にか愚痴以上に楽しい会話に切り替わり、自然と忘れてしまっている。
他の場面で、また怒りの素と出会ったとしても
自分には理解者がいるし後で冷静に向き合える。
だからここで怒りを出してしまうより今は心地よい時間を取り戻そう。
怒りの感情は後でゆっくり消化していこう。
そんな風に気落ちを切り替えることができるのは、
やはり受け入れ認めてくれる周りの存在なのだと思う。
「怒りの素」と冷静に向き合ってみる
冷静になってみると相手の気持ちも少しずつ理解に変わり
もしかしたら愛情不足なのかな?と相手を観察するきっかけにもなる。
相手が「解って欲しい、受け入れて欲しい、認めて欲しい」
そんな思いで「スネてみたり、騒いでみたり、怒りをぶつけてきたり」
もしそれが家族や友達なら、その感情に反発せず
欲しがっている感情を時間をかけてでも与えてあげると
お互いに穏やかな感情を取り戻せるのではないかと。
見知らぬ相手から受けた納得のいかない理不尽な八つ当たりも
自分の心にゆとりがあれば笑ってその場をやり過ごせるかも知れない
もしもイライラを受け取ってしまったら
自分の心にゆとりが生まれるようなご褒美を自分に与えたり
誰かに受け止めて貰ったっていい。
怒りを誰かに巡らせる前に、どこかで誰かが受け止め
自分にも相手にも「愛」を持って接すればきっと
怒りは許しへと変わり周りへの優しさとなる。
もしも神様がいるのなら時々そんな風に意外な形で
愛あることの大切な「気付き」を与えてくれているのかも知れない。
わからない時
赤ちゃんの言葉や動物の言葉がわからない時
もしくは相手がわざと言葉を発してくれない時など
わからないことへの反発ではなく、逃げるのでもなく
理解しようと向き合う相手への優しさや愛が
相手が求めている「コト」を知るきっかけとなる。
ヘレンケラーの物語のように
理解が生まれるまでには衝突もある。
でも愛のある衝突はいつかきっと
言葉以上の理解を生むことでしょう。
どうしたって犬語は喋れないし
わからないけど…
今日はとっても穏やかなクッキー犬。
ただ見てわかるのは、風通しのいい庭の片隅で
のんびり心地良さそうにあくびをしていること。
どうやら今のところ「愛」は足りているようです(笑)
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