10年もの。

『ツイッター』や『Facebook』
最近様々な形で情報を発信出来る世の中になりました。
すごいな~
震災の後も、これらのツールを使い、世界中から日本への応援メッセージが届けられたりと、コミュニケーションのツールも多種多様です。
私も乗り遅れてはいけない!と思い、ツイッターもFacebookも始めたのですが・・・これがまたイマイチ使いこなせない。
やはり人と人とのコミュニケーションが一番だと感じていました。
ところが・・・
先日、私のところに届いた1通のメール。
え!〇〇さん!?
それは10年程前に一緒にお仕事をさせて頂いていた方からのメールでした。
なんと・・・Facebookから私を見つけてくれたとのこと。

以前かなりお世話になっていたので、最近どうしているかな・・・と時々思い出しながらも、なかなか連絡を取れず音信不通になってしまっていた方。

その後直接電話で話し、『偶然見つけてさ~、元気?』と、相変わらずの声にホットしました。
そんな方から更に、当時お世話になった他の方々の近況も聞いてビックリ!
10年も経つと皆さん大出世?をしているのです。
皆さん当時の会社のまま出世した方から、転職され、全く違う分野になった方。議員さん・議員秘書・ラジオ局・広告代理店・製薬会社・・・などなど。
今もそれぞれの分野でかなり活躍されているとの事。
その方々と今回集まる機会を与えていただき、昨日久々のご対面となりました。

昨日は午前午後とレッスンがあり、翌日も朝から仕事。しかも夜は雨になるとの予報だし、遠い場所でまた地震が発生したらどうしよう、などと不安で、行くべきか行かないべきかちょっと悩みました。
でも・・・皆さんと再会するのはもちろん楽しみだし、何よりも違う分野で働く方たちの言葉を聴いてみたかったのです。
結果、本当に行ってよかった。
お店の方、来ていた方々、皆さん苦しく辛い現実と向き合いながらもすごくパワフルな事にビックリ。お陰で、「私は私の分野でもっと頑張ろう!」と思えるような元気を沢山もらえました。

場所は神楽坂、集合場所のお店に向かい、着いたところはモダンな炭火焼のお店『Kemuri』ドキドキしながらお店に入ると・・・
風貌はちょっと変わったけど(笑)、皆さん当時と変わらず元気そうでした。
それぞれの方の近況を聞いて、以前とはまるで違う環境で活躍されていることを改めて聞き、尊敬の念で一杯に。

乾杯の後、皆さんとの会話は、やはり震災の事から始まりました。
参議院の議員さんになった方からも、日本の現状を生々しく伝えられ、報道では伝えられてこない部分も聞かされ、やはり情報の正しい受け取り方を持たないと駄目だな・・・と実感しました。更にそれぞれ違う分野の方の現状も聞き、どの職種も、今大変大きな課題を突きつけられているのだと知らされました。そして、これはまだ序の口なんだと・・・。更に辛い状況が待っているうのだと・・・。これから先をどう進んでゆくべきか、私たちが出来ること、乗り越えなくてはならない事は何なのか?
議員となった方も日々、日本のために頑張っています。あまり印象の良くない日本の政治の世界・・・それでも本気で頑張っている方もいると言う事を忘れず、彼らを信じて私たちも応援し、進んでゆかなくてはいけません。
日本の政治を批判をするエネルギーがあるのなら、私たちは私たちの目線で出来ることから始めなくてはいけないのです。
震災がきっかけで、世界中から『すばらしい国』と賞賛されはじめた日本。
まだまだとてつもない大きな課題が残されているけれど、いつか世界で最高の国になれますように・・・。

今、街は元気を失いつつあります。停電の影響ももちろんありますが、閉まっているお店も多く、週末なのに街に人の姿が減っています。
人が出なければ飲食業は経営困難となり、食材を卸している業者さんも身動きが取れません。広告業界も様々なイベントが無くなれば宣伝する機会もなくなりお仕事がストップ。経営がうまく行かなくなれば働いている従業員は解雇されてしまいます。全ての職業は、私たちの行動に左右され、その影響は家庭にも響いてきます。世の中は回さないと全てがストップしてしまいます。
私たちの沈んだ心がブレーキをかけ、行動しないことで日本中がストップしてしまわないように・・・。

昨日、来ていた方が持参した、50年前のワインを頂きました。
50年って・・・さすがにドキドキ。(でも金額はそんなに高くないそうです。ワインの金額は年月ではなくてその年の出来栄えなんだとか・・・)

どんな味がするんだろう?と一本のボトルを眺めながら皆さんでゆっくりと味わいました。正直そんなにワインの味で偉そうなコメントは出来ませんが、飲みやすくて深い味わいでした。私にとっては味よりも、50年前に作られた一本のワインが、時を越えて今の私たちの口に入るって事に、感動です。
このワインを作った方も、まさかこの日本で、この時期に飲まれるなんて思いもしないことでしょう・・・。
そして、50年先の未来がこんな風になっているとも想像がつかなかったはず。
私たちの50年後はいったいどうなっているのでしょうか・・・。
ワインを作った方は、始めから50年先の人々に飲ませようと思って作りはしなかったと思います。きっと誰かが、未来の人にもこの味を伝えたいと言う想いで保管されていたワイン。50年の間には様々な方の手に渡っていたのかも知れません。どの時点で飲まれてしまうかもわからないワイン。
未来の人に残すか残さないかはその人次第。
自分たちの未来は・・・寿命は・・・どのくらいかわかりません。でも、未来の方のために、私たちが沢山のものを残してゆかなければ、今、この時を知ってもらうことは出来ないのです。この時代がいい時代だったと伝えられるように、全てのものを失ってしまわないように、今を皆で動かして行きましょう・・・。

10年程前から会っていなかった方々、まるで10年モノのワインを開けたように、始めはドキドキでしたが・・・外見は然程変わらなくても、開けてみたら味は深く、渋みを増していました。時の流れは人それぞれ違い、歩んだ道、速度、で全く違う形に人を変えてゆきます。人はいくらでも変われます。変化を求めても、行動しなければ何も変わらず、味が深みを増すことはないでしょう・・・。

この厳しい状況を乗り越え、乗り越えたからこそ出せるすばらしい味わいを得ることが出来ますように。

久々の再会・・・
今度は何年ものになってしまうのか・・・(笑)

こんな時だからこそ、皆さんも表に出て、保管しているワインのような、人との繋がりを今こそ開けてみませんか?久々の再開は心が温まり、元気を沢山もらえますよ。

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