『いのちのおはなし』

いのちのおはなし

娘が6歳のお誕生日を迎え…
お誕生日プレゼントに絵本を数冊
その中から一番読み聞かせをしたかったのがこの絵本。

『いのちのおはなし』

可愛いおじいちゃんが描かれている表紙。
そのおじいちゃんは実在の人物で、日野原重明さんと言う、
今年99歳にして現役の医者として有名なおじいちゃん。

その日野原さんが小学校で行っていた
「いのち」についての授業を絵本にまとめたものなのです。
絵本の中では数名の小学生に対し、
おじいちゃん先生が『いのち』について解りやすく説明してくれています。

本屋さんでたった一冊だけ、ちょこんと置いてあり、
何気なく手に取ったこの絵本。
パラパラとめくると出てきた『いのち』と言うキーワード
娘にはまだちょっと難しい題材だけど
きっと何かを吸収してくれると信じてプレゼントに。
そして読み聞かせを始めました…。

『私は95歳です』と言うおじいちゃん。
聞いているのは10歳の子供たち。
『いのちってどこにあるの?』のおじいちゃんからの質問に
『心臓~』『あたま~』と答える子供たち。

95歳のおじいちゃんはお医者さん。
子供たちに聴診器を渡し、皆で心臓の音を聴きます。
心臓の鼓動を実感しながら「生きる」と言うことを学ぶ小学生。

更におじいちゃんは尋ねます。

『いのちって何?』

そう…命って何なのでしょう?
心臓が動く事も確かに大事
でもおじいちゃんはこう答えます。
『いのちは君たちの持っている「時間」だと言えますよ』

おじいちゃんは黒板に長ーい線を書きました。
子供たちの年齢はその線の書き始めに近い場所。
おじいちゃんは書き終わりに近い場所。

線は「いのち」の長さ
誰もいつ終わるかは分からない。
終わる瞬間まで心臓は休むことなく動く。

いのちとは自分が持っている時間である。
時間を使うことは、いのちを使うと言うこと。
これから生きていく時間が、
自分が使うことができる時間であり、
それが自分のいのちであること。

そして、最後書かれている言葉。
『日野原先生が30人のこどもたちのために
自分の時間を、いのちをつかってくださった45分間でした』と…

私も娘に言いました。
『この絵本を読むのに10分だから、貴重ないのち10分間をプレゼントね♪』って(笑)

いのちには誰でも限りがある
その限りある『いのち(時間)』を使って、
どんな事を想い、何をして、誰と過ごすのか。
いのちが尽きるまで一瞬一瞬を大事に丁寧に生きてゆこうと
改めて感じることが出来た絵本。

この絵本を読み聞かせ出来た時間は貴重な『いのち』でした。
人に何かを伝えるお仕事は自分自身の時間を沢山使います。
でも、それを聞きに来て下さる方にとっても、また大切な時間。

お一人お一人の貴重な時間(いのち)を頂けている事に感謝をし
これからも伝えてゆける時間の線がながーくなりますように
ワクワクしながら線の上を歩んでゆきたいと思います。

今まで線の上で出逢った沢山の方々、
貴重な「いのち(時間)」をありがとうございます。
これからも素敵な「いのち(時間)」を共有できますように…。

皆さんは『いのち(時間)』を大切にしていますか?

今日は満月
エネルギーが満ち…
与えられた限りある『時間』に感謝を。

 

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