メンテナンスとリニューアル

Cooria

先日、長く使っていたお財布を新調しました。
今までお財布は同じ某老舗ブランドのものを選んでいます。
物は大切に使い、娘の代に繋げようと思っていますが、
毎日頻繁に使うお財布となるとなかなか次に繋げるのは難しいようです。
初めはメンテナンスのつもりで直営店に持参したのですが、時既に遅し。
何せ娘が産まれる前から使っていたのでかなりの年期もの。
致命的な箇所がほつれてしまっていて、とうとう手放すことに。
そのまま新しいものを購入する運びになりました。

「新しいもの」

お財布はバッグの中に2つあってもしょうがなく、壊れたら新しくするしかない。
新調する際にはワクワクする気持ちもあれば、
この先の使い勝手などへの不安が頭の中を行き来する。
長く愛用すればするほど手放す時にはなかなか潔くは行きません。
いざ購入を決めてもアレコレ迷いが生じるものですね。

さて、一般的に買い替えの際は皆さんどのように選んでいるのでしょう?

例えば…
①同じものを選ぶ
②全く違うブランドのものを選ぶ
③機能はそのままに違うデザインを選ぶ
④機能はそのままに違う素材を選ぶ
⑤より良い機能と今の自分に似合うデザインや素材を選ぶ

こんな感じかなと。

ちなみに今回、私は⑤でした。
初めは①にしようとも思いましたが
どうせならプラスαな機能が欲しい
気持ち新たにデザインを変えたい
手触りも新しく違う素材がいい

結果、古いものを手放しリニューアル。
新しく出逢った物を手に、今とてもワクワクしています。

今までのお財布はお気に入りだったけど
新しいお財布はもっと好きになれそう。
過去の自分とは状況も年齢も違い
必要な機能も変わってくる。
長年使ったからこそ
何が自分に必要なのかも見えてくる。
機能も色もデザインも自分の「今」を表しているようにも感じる。

出来る限りメンテナンスをし、
それでもリニューアルすべき時は手放すことを受け入れ一新。
また新しいものを大切にメンテナンスをしながら使う。この繰り返し。

私たちの身体も同じで
どんなに大切にしていても
毎日使っている以上劣化は否めない。

ただ、残念ながら人間に身体は新調することは出来ず
如何にメンテナンスをしながら劣化を遅めるかと言うこと。
修理が出来るうちにきちんとメンテナンス。

と…言ってしまうと簡単ですが、私たち人間には物とは違い心もあります。
身体だけ健康でも心が不健康だと身体への影響も起こります。

肉体を買い換えることは出来ませんが、
心はいつだってリニューアルが出来る。
劣化(老いる)ことへの不安や諦めの気持ちを手放し
今できる限りのメンテナンスを行い、未来の自分に「健康」という贈り物を。

新しいお財布を娘に見せたら…
「わー、新しいお財布だ〜!素敵。
前のはずっと大切に使ってたけど直せなかったのか〜。もう卒業なんだね♪」
そんな言葉を聞き、残念ながらお財布を繋ぐことは出来ませんが
メンテナンスの大切さ、そしてどんなに大切にしてもいつか終わりはある。
私の使っていたお財布からリニューアルの意味も学んだようです。

次に買い換える時、きっとまた私はここで同じように選ぶことでしょう。
どれ位の年月が経っているのか、それも楽しみです。

目次