昔々・・・
私が一番スノーボードにはまっていた時。
(え?意外!?(笑)今だって暇と機会があれば行きたいのですが・・・)
その頃よく滑りに行っていたのは『高井富士スキー場』
スノーボードパークがありハーフパイプやジャンプ台などがあった
ボーダーには楽しいゲレンデです。(今はもうないのかな?)
ある時、とってもかわいいファミリーと出逢いました。
お父さんと子供たち3人兄弟。
一番末っ子はオムツしながら滑っていてビックリ。
そのビックリなファミリーがのちにオリンピック出場で有名になった
『成田兄弟』(ご存じですかね?)
兄の童夢・妹のメロ・末っ子のグリムと・・・みんな個性的な名前。
その時、長男の童夢君がまだ小学生。私は短大1年目。
のちにオリンピックに出るだけあって小学生なのにプロ級の滑り。
お父さんのコーチも結構スパルタでした。
滞在中、一緒に滑ったり、子守をしたり!?とても楽しかった思い出です。
彼らとはそれ以来会っていませんが、写真を撮ったりしていたので
たまに思い出していました。TVで目にする度に有名になってゆく成田兄弟。
オリンピックでも注目しながら彼らを見守っていました。
長男の童夢君、妹のメロちゃん、トリノオリンピックでの結果は予選敗退・・・
その頃から彼らは注目されなくなり、今どうしているのかと思い出すこともしばしば。
そんな中、昨日TVで衝撃の事実を知りました。
なんと現在の童夢君(長男)は・・・立派なアキバ系に(><)
しかも、それだけでなく、彼の幼い頃からの夢はアニメの声優。
「え?夢って選手じゃないの???」
そして彼の口から語られた言葉は、「声優になりたくてお父さんに相談したら、
声優になるにはまずは有名になれって言われて、それでどうしたら有名になれる?
って聞いたらオリンピックにでも出れば?と言われたのでオリンピックを目指しました」と・・・。
オリンピックってそんなに簡単なもの!?と衝撃を受けましたが
彼はがむしゃらに頑張ったそうです。(なぜにスノーボードなのかはわかりませんが・・・)
そして更に衝撃は、「オリンピックを目指していた僕は演じていただけ」とのこと。
私が出逢った天真爛漫なかわいい少年。
あの少年は密かに声優になりたくて、通過点としてスノーボードをやっていたの!?
かなりショック・・・。
彼はオリンピック出場も、予選落ち。
その頃の周りの方は全て自分の元から去って行ったそうです。
そして人間不信。家族しか信じられなくなった彼。
最終的にオリンピック選手として挫折を味わい、演じている自分と本当の堺が
わからなくなり切り替えることが出来ず、元の自分に戻ろうと思ったのだとか。
喉から手が出る程欲しい人もいるスノーボードの才能。
それを持ち合わせていながらも最終的な目的・目標は周りとは違っていた童夢君。
本当の自分を押し殺すのは辛いことです。
もしもアキバ系としての自分をさらけ出し、スノーボードを極めていたらどうなっていたんだろう?やはり演じきれないのか?それとも最高のコンディションで挑めたのか?
そして、オリンピックで優勝していたら本当に声優になれていたのか?
今回の事実は私にとって衝撃的でしたが
本来の自分・素の自分って何なんだろう?
少なくとも彼は今が『本来』であり、素の自分。
今はそれがとても楽であり幸せだと言います。
番組のお蔭で彼への関心は高まり、視聴者の想いは賛否両論。
ネットでは厳しく批判する人もいます。
でも、私は・・・なんだかホットしました(^^)
オタクとして演じていないとっても自然な笑顔を見せていたから。
過去の彼は周りに本来の自分を出せない、出さなかったのではなく
きっと自分自身が『自分』を受け入れられずもう一人の自分を作っていたのかも。
味わった挫折は彼にとって無駄ではなく、意味あるものだったのでしょう・・・。
今の自分が『本来の自分』なのか?
自分の人生、一度きりの人生。
周りよりも先に、まずは自分自身が自分を認める。
本来の自分って何だろう?
自分自身が今の自分を受け入れられた時に、きっと出逢えるはず。
『今の自分ってなんかいい!!』そう思えるように。
毎日気分よく過ごしたいものです(^^)/