映画『風立ちぬ』を観て…

夜の涼しい時間帯に家族で映画を観るのにはまっている我が家。
私には会社勤めのように夏休みが無いので
夜のレッスンが入っていない日に『夏の夜』を楽しみます♪

先日のモンスターズインクに続き…
今度は宮崎駿アニメへ。
公開されたばかりの『風立ちぬ』
今回は公開早々子供ではなく、
20代~30代に人気らしく宮崎駿氏もビックリしているそうです。

『風立ちぬ』と言うタイトルですが…
広告や宣伝には『生きねば』と言うサブタイトルのような言葉が付いています。
映画を観ていると、この『生きねば』と言う言葉が心に響いてくる。
何となく大人なイメージのこのアニメ、子供には難しいのかな?との想いも過りましたが、
映画が始まるとそんな心配もよそにしっかりとスクリーンを観ていた我が子。
さすが、宮崎アニメ。

緩やかな風のように進んでゆく話に心地よく時間は流れ…
映画の最後には心の中に爽やかな風がす~っと入ってきました。
それは自分の遠い記憶を呼び覚ますような、新しく目覚めたような不思議な感覚。

『生きねば』の言葉

『生きる』ってどういう事だろう…
『死ぬ』ってどういう事だろう…
考えた事はありますか?

私達は『生きている』のか、『生かされている』のか
誰のために、何のために…

映画の中では戦争のシーンは出てこないのに
なぜか終わった後に戦争について考えさせられるんです。
それは大人だけでなく子供も同じ。
観終った子供の口から『ママ、戦争ってどういうこと?どうして戦争するの?』って。。。

戦争を経験した世代はもう少ない。
戦争のことを語ってくれるおじいちゃんやおばあちゃんの話はもう遠い昔のこと。
でも、それは日本の話。他の国では今もどこかしらで戦っている。
『戦争』と言う選択肢を選ばないと変わることは出来ないのか、
他に方法はないものかと思うけど過去の戦争が様々な変化を起こしている。

映画の中では始めに関東大震災のシーンがあります。
一瞬にして平和な毎日を奪うのは戦争だけでなく、自然の起こす災害も同じ。
どんなに平和を讃えても、命には限りがある。
『生きる』ってことは永遠ではなくて、いつだって『死』と隣り合わせ。
『生きる』長さは人それぞれで、長さはもちろん見えない。

サブタイトルの『生きねば』は
生きている皆に投げかけられている
誰のため?それは周りのため、そして自分自身のため。
今周りの人に守られているなら周りのために生きねば。
守るべき家族がいるなら家族のために生きねば。

自分だけの命。
でも私たちは共存している。
だから自分だけって思わずに…
きっと誰でも『生きねば』ならない生きるための使命があるはず。
そしてその命には限りがあるから…今を精一杯生きる。

ちょっと気になったのが…
この映画、煙草を吸うシーンが沢山出てきます。
その時代は煙草を楽しむ時代なんですね。
映画の中の喫煙シーンは体に害があるなんて全く感じさせなくて
身体に害があることはのちのち知ることとなり
それが今の禁煙する時代へと繋がる。
そう、いつだって、結果が出てから騒ぐんです。

未来は誰にもわからない。
今している事が全ていいこととは限りません。
結果は未来にある。今している事は自分のため、そして未来のため。
後先考えずがむしゃらに生きるもよし、ある程度予測をして丁寧に生きるもよし、
生き方は自分次第。

私はこの映画を観て…
今を思いっきり!丁寧に生きたい。
そして、守ってくれている人、守るべき人のため、自分のため、未来のためにも
『生きねば』

そんな風がびゅ~んと吹きました。
これが私の『風立ちぬ』

「風立ちぬ」は「風が吹いた」と言う意味です。
皆さんがこの映画を観たら…にどんな風が吹くのでしょうか。

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余談ですが…
この映画を観る前にこんな封書を映画館で頂きました。

『映画をご覧になったあとにお読みください』って…
始まる前からワクワクです♪

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