運動会のキラキラ

運動会

秋は様々な行事があって慌ただしい我が家。
メインは子供の運動会。

保育園最後の運動会とあって本人も燃えていました。
毎日保育園までの道のりを走ったり
家の中でもダンスの練習や走り方を本人なりに!?研究。
年長さんはリレーや器械体操を披露したり
運動会のお手伝いまで任され責任重大。

運動会当日は子供のどんな成長が観れるのかな~と
家族皆でワクワクしながら保育園へ。
ダンスも器械体操も子供たちは元気いっぱい。
一生懸命練習した成果が表れていて子供たち全員に感動しました。

そして…運動会を締めくくるリレーが始まり
今まで観てきた駆けっことは訳が違う!?
そんな意気込み充分な子供たち。
観客席から呼んでも全くこっちを見ない位の気合いっぷり。
紅白で分けられたチームでリレーがスタートし、
我が子は紅組。
本人の順番が回って来た頃には既にかなりの差が開き
結果…残念ながら紅組は負けてしまいました。

一生懸命走るその姿はとても頼もしく、それを観れただけでも大満足。
その後は親子でダンスして終了~! だったのですが…
ふと我が子を見ると、泣いている!?
周りを見渡すと他にも泣いている子がいて
「あ、そうか…リレーで負けたからか…」と気付きました。
つまり『悔し泣き』
喧嘩したり叱られたり、個人的な事での悔し泣きはたまにあるものの
皆で頑張った事への悔し泣きは初めて見ました。

悔しくて泣いてしまう程情熱を傾けた事って最近あったかな…
大人になると悔しさを素直に表わす前に冷静さが勝ってしまう。
子供たちの悔し泣きは声も出ず、涙が頬をつたって流れていた。
私から見たら美しい涙。キラキラと輝いて見えた。

リレーは負けてしまったけれど、この『負け』は子供たちにとって
これからの人生の輝きの素になるかも知れない。
そう感じたひと時でした。

『勝った』と言う喜びの経験と
『負けた』と言う悔しい経験
それはどちらもとても大切で、そのどちらかを経験する子供たち。
運動会にはそんな素晴らしい経験をするチャンスがある。
子供たちの成長は元気に踊ったり技を見せるだけでなく
こんな風に喜び・悲しみ・悔しがり・慰め合い
そんな風景の中にもあるのだと、改めて感じられた運動会でした。

ヨガのレッスン中にも『悔しい』と言う感情は生まれます。
周りの人が出来ているポーズをどうして自分は出来ないのか?
そんな想いが過ることは誰でもあること。
そんな風に生まれて来る感情を否定せず
まずは受け入れてみる。
そしてその感情をどう消化してゆくか、
そこに自分自身の成長があるのだと思うのです。

子供たちの中で生まれた感情が大人に成るに連れ
どのように変化するのか?
その変化の様を周りの大人が見守り
子供たち自身が自分の力でそれをエネルギーに変え行動したり
逆に静めたりしてゆく。

大人はついつい子供の生み出す感情に
ハラハラドキドキすることがありますが…
感情が生まれるのは良い事なのです。
日々生まれてくる感情をどう消化するのか?
それは大人である私達にも永遠の課題なのかも知れません。

子供たちのように
大人である私達も、たまには素直に感情を出す事は必要です。
涙は時にとても素敵なキラキラに変わる。
そのキラキラは自分や周りの心にもきっと届くのです。

子供たちにキラキラを分けて貰った素敵な運動会。
運動会だけでなく…
日常のキラキラも見逃さないようにしたいものです(*^_^*)

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