■ Kotsumana Yoga 寝相

骨を中心に解剖学とヨガポーズのコツをお伝えする「コツマナヨガ」プログラム。

今回は「寝相(寝姿勢)」のお話し。
写真のような寝相、こちらはよくある横向きのスタイル。

レッスンの際にカウンセリングを行うと、肩や股関節の痛みを訴え、その原因に気付いている方もいれば、「最近、朝起きたら肩や股関節がギシギシするんですよね」と原因がわからない場合も。

そんな時私がまず聞くのが「寝相」

どんな体勢で寝ていたのか?意外にもそこに原因不明のギシギシ感の答えがあるのです。

例えば画像のような横向きスタイル。片方に重心をかけている状態。朝起きた時は仰向けになっていたりするので本人に自覚は無いのですが、通常なら睡眠は、入眠から90分間ノンレム睡眠(深い眠り)になり、脳や体をしっかり休めます。この深い眠りの最中に寝姿勢はあまり変わらず、90分間も同じ姿勢になっている可能性があります。

もし目覚めた状態でこの姿勢を取ったとしたら、きっと最初は心地よかったり安心感を感じていても段々と同じ体勢が辛くなり90分間も保てないはず。

朝目覚めてから体のあちこちがギシギシする方は、この寝相が原因の一つと考えられます。「じゃあ寝相を変えればよいのね」と思われますが、そもそも寝相は「安心する」「気持ちいい」などの理由からその体勢に落ち着いていたり、毎日の繰り返しで癖になっている場合も。変えたい気持ちはあってもそう簡単には変えられないはず。では、寝相の原因は何なのか?それは日中の体の使い方にあったり、メンタルも影響しています。

毎日の睡眠は脳を休め、体を休め、エネルギーチャージの大切な時間。もしも日中に長時間同じ体勢でのデスクワークやメンタルに何かしらの悪影響があった時などは、就寝前にストレッチをしたり、お風呂でゆったりリラックスしたり、大切な睡眠時間が快適になるよう調整が必要です。

体のどこかに痛みがあると、気分は落ち込みメンタルに影響を及ぼします。原因不明のその痛み、もしかしたら骨の使い方にあるのかも知れません。日中の骨の使い方を変え、長時間の睡眠中に深い呼吸で脳も体も休まれば、目覚めた後はエネルギーに満ち溢れ心地よく快適な一日を送れるのではないでしょうか?

不調の原因はもしかしたらあなた自身が気付かない間に生み出しているのかも知れません。原因を知り、今何をすべきか?先ずは骨の使い方から変えてみてはいかがでしょうか。

Cooriaでは生徒さんにもわかりやすく丁寧に解剖学をお伝えしています。自分の身体を理解すると体の使い方が変わり、使い方が変われば未来はもっと快適に。

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